ヒトモノラボBLOG

市民活動団体はひとりじゃないを実現する場所

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こんにちは。
人とモノの関係をよりよくする・ヒトモノラボの石渡知里です。

横須賀市市民サポートセンター主催のイベント「のたろんフェア2020」に知恵袋集団ゆ~るコミュのメンバーとして参加してきました。

のたろんフェアとは、 福祉や環境、国際交流など、さまざまな分野で活躍している市民公益活動団体の日ごろの活動を多くの皆さんに知っていただくための市民活動フェアです。

なんとなく面倒くさい市民活動団体

自分が市民活動団体として活動して改めて感じたのは、市民活動団体ってなんか面倒な団体だと思っていたんだということ。

署名を求められたり、募金を求められたり、チラシ渡されたり…なんか押し付けられているという感じがあったんですよね。
市民活動団体の人たちは別に悪い事している人たちじゃないのだけど、なんとなく彼らの活動を受け入れる余裕とかそういうのが自分にはなかったのよね。

会社と家を往復しているだけの生活をしていた私には、そうやって自分の時間やお金を割いて「こうしたい、こうありたい」と声をあげる活動をわざわざやっている人たちに共感したり興味を持つことが出来なかった。
別の世界の人たちだと思っていたんです。

ちゃんと話を聞けば面白い

市民活動団体として活動をはじめて2回目ののたろんフェア。昨年は周りの団体との交流というのはあまりできずにいたので、今年は「コミュニケーション取るのめんどくせー」と心の中で叫ぶ自分を叱咤し(笑)出展団体の話を聞いてみることにしました。

ところが申し訳ないことに、出展団体に話を聞いて回っている途中で石渡の「コミュニケーション取るのめんどくせー病」が発症したため数団体のみの紹介となります。

ちなみにここに書いてある内容は団体の方々から聞いたことを元にしつつ、石渡の個人的な感想もたっぷりと含んでいます。団体に興味を持たれた場合は、自分の目と耳で実際にお話することをオススメします。

暮らし

グリーンハイツ「ゆいの広場」
テーマは「認知症」。認知症カフェゆいの広場ら・ららを主催する団体。認知症の人、認知症に興味がある人、ゆいの広場が好きな人、北下浦地域包括支援センターのスタッフも参加するそうです。毎月第3土曜の午後にグリーンハイツ第2集会所に集まり、歌ったり、セミナーがあったり、お茶したりする場所を提供している。
パンフレットを見ると生活支援のための有償ボランティアもしているそうです。片付けのゴミ捨てとかで困っている人も使えるのかな…?

NPO法人つばさ福祉送迎
テーマは「有料生活支援」。三春地域限定で有料生活支援サービスを展開している団体です。買い物や病院への送迎やごみ出しなど、暮らしの中のお困りごとに対応していただけるサービスです。
三春地域の人で、不用品をリサイクルショップに売りに行くために送迎して欲しいとか、ごみ分別を一緒になって欲しいとか、ごみ出しやって欲しいとかそういうことに対応してもらえるようです。

一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター神奈川県支部横須賀地区
テーマは「成年後見人制度」。昨年も出展していた団体です。今年はお話聞かなかったのですがブースにいるのは行政書士さんです。成年後見制度に興味のある方はお話聞くとよいと思います。
お一人暮らしの方は必見かも。

家庭倫理の会横須賀市
テーマは「早起きは三文の徳」。ビジネスマンが早起きをして集合する倫理法人会の存在は知っていたのですが、それの家庭版だそうです。家庭倫理の会も朝5時集合で暮らしのヒントになるお話が聞けるようです。
朝5時は…石渡には難しいぜ(笑)

NPO法人神奈川フードバンク・プラス
テーマは「家庭のフードロス」。石渡の講座でもタイミングが合えばご紹介させていただいています。アイクルフェアでフードドライブを実施している団体です。
家庭でうっかり余らせてしまう食品を、食の支援を必要としている人に届けてくれます。冷蔵庫や食糧庫の片付けをしたときに、期限が2週間以上残っているけれど食べないであろう食品を見かけたらこちらの団体を思い出してください。

エンターテイメント

16ミリ試写室
テーマは「心を動かす」。古い映画マニアの団体だと思っていました、スミマセン。横須賀市内各地で映画の有料上映会及び依頼場所で無料上映会を行っている団体。大きな映画館では上映されない映画をメンバーの皆さんが試写会を行い、心が動かされた良い映画のみを上映してるそうです。
活動始めて40年。日本全国にネットワークがあり日本を代表する市民活動団体という感じ。話が面白すぎて全部は書ききれません(笑)
3月1日(日)文化会館で上映される映画「よあけの焚火」では、前半は72分の映画公開。後半は映画で出てくる大蔵流狂言「しびり」の上演とお話60分付き。後半の大蔵流狂言を観ることが出来るのは、この上映会のみだそうです。

動物

横須賀動物愛護協会
テーマは「動物全般」。動物慰霊祭や動物フェスティバル等のイベントを企画している団体です。石渡のインタビュー下手によりあまり情報は聞き出せずじまいでしたが、ホームページを確認すると横須賀市小動物火葬場の稼働廃止撤回の署名活動を行っている団体さんだそうです。

横須賀猫部
テーマは「猫」。猫好き同士の市民交流、地域猫の知識を広めるセミナー、猫フェスなどを企画している団体さんです。猫に関する情報はここで取るとよいかもしれませんね。
猫の譲渡会は横須賀市内で行われていますがメンバーに獣医さんがいる団体だと安心できるそうですよ。

横須賀

自衛隊家族会三浦半島地区会
テーマは「自衛隊家族」。今回ののたろんフェアでは北方領土返還署名活動を行っていました。自衛隊の方は国の活動最優先。ニの次になってしまう家族をサポートする団体。
今日お話した方は元海上自衛隊の方らしく、自衛隊あるあるの話が聞けて面白かったです。

脱原発横須賀市民の会
テーマは「脱原発」。脱原発に興味がある人はこちらへ。
のたろんフェアでは生き方・働き方のヒントになる無料冊子「かさこマガジン9」を配布していました。中をチラ見したところ、脱原発とは関係なさそうですが面白そうなのであとでゆっくり堪能します。

他にも…
横須賀カルタ制作実行委員会、原子力空母の横須賀母港問題を考える会など横須賀ならではの団体はまだまだある。

まちづくり編集会議
テーマは「橋の保守」。市では管理しきれない橋を保守管理している団体。のたろんフェアでは団体が保守管理している橋の紹介がありました。自分が住んでいる地域の橋があると今度見に行きたくなりますね。
武の茶畑橋の奥はプチ渓谷になっていて春がオススメだそうです。

健康

横須賀歩け歩け協会
テーマは「歩く」。12~13kmを歩く団体。歩く地域は横須賀市だけでなく神奈川県内でウォーキングイベントを行っている。申込なしで参加できるのは嬉しいですね。参加者は60歳以上が多いそうですが、親子の参加者もいるそうです。

他にも…
ヨコスカ ウォーキング協会などがある。

パソコン

パソコンお助けネットワークよこすか(PON)
テーマは「パソコン」。活動を始めて20年。まなびかんやサポートセンターでパソコン講座を開催している。ワード、エクセル等の初~中級の人向け。参加者は40代~80代で女性が7割。

障害

モモの会
テーマは「知的障害」。障害があっても友達と遊ぶ場所が欲しいというのがキッカケで立ち上げた団体。30年活動している老舗団体。障害児と健常児の交流イベント等を企画している。

他にも…
よこすか片マヒ希望の会、障害者地域活動支援センターアトリエ夢喰虫(ゆずメレンゲが激うま)などなど他にもたくさんの団体があります。

子育て

ぽっかぽか荘
テーマは「未就学児」。子供と親が集まる場所を提供。未就学児とその親の利用が多いが、子供好きの大人も集まる場所。ほんわかした気分になりたい人にオススメかも。

お母さん大学横須賀支部
テーマは「折りながら情報交換」。お母さん業界新聞を折りながら情報交換をする場を提供している団体。ワンオペ育児をしているお母さんや、自衛隊のパートナーを持つお母さんなど孤独になりがちなお母さんをひとりにしない場所を提供している。地域の情報が飛び交う場所…なのかも。

その他…
子育て世代向けの団体は多いので、市民活動センターに足を運んで自分に合った団体を探してもらえたらと思います。

目的は誰かとつながること、手段はさまざま

今回いくつかの市民活動団体の人に話を聞いていて感じたのは、どの団体も根底には誰かとつながる場づくりというのがあるように感じた。

違うのはどういう手段でつながるかということ、健康、政治、好きなこと、同じ属性など、手段が違うだけ。not alone(ひとりじゃない)が由来ののたろんを表現している団体が沢山あるということが分かった。

市民活動団体ってなんか怖いよねと思っている人には、勇気をもって少し突っ込んだインタビューをしてみて欲しい。そしたら、自分にとって興味がある団体がちらほら出てくるはずだ。

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